2013年4月9日火曜日

夫婦別姓で不妊治療

ある夫婦別姓を選択している夫婦の話です。

夫婦別姓には婚姻届を提出しないことでなれるようです。

しかし、その夫婦は「結婚した証」が何も残らないのを嫌がり、外国で結婚式を挙げ、外国で結婚証明書を取得しました。加えて、日本の役所で申請して住民票の続柄を「夫(未届)」「妻(未届)」といった表記にしてもらっているようです。

夫婦別姓を選択するメリットは、個人の意思を尊重できることです。

一方のデメリットは色々挙げられます。

例えば、扶養の問題とか周囲の人々の理解度とか。周囲の人々の理解度と言えば、私の知る限りではお年を召した方ほど拒絶反応が強く、私と同年代の30代あたりの人は「へー、夫婦別姓なんだ」程度の反応が多いように感じました。

また、今後問題になってくるであろうことは子供の姓です。その夫婦の夫は次男で、妻は一人っ子なので一人目の子供は妻の姓、二人目は夫の姓と決めています。こうすることによって一見して平等は保たれそうですが、じゃあ子供の数が奇数の時はどうするの?って問題があります。

子どもたちが小学校などで「兄弟が別姓って変」と、別姓を理由にいじめに遭うかもしれません。インタースクールに入れれば大丈夫なのではなかろうかと思いますが、その場合は公立に比べてお金がかかってしまいます。

更に、その夫婦は中々子宝に恵まれず不妊治療を施しています。不妊治療はその方法にもよりますが平均して130~160万円というとても高額な費用が発生します。


この費用の軽減のために、国では資金面から支援する政策を実行しています。


1回につき15万円で最大150万円までのかなり大きな助成です。

ここで問題になるのが対象者です。「~法律上の婚姻をしている夫婦」とあります。この法律が戸籍法(夫婦別姓は認めない)なのか民法(事実婚OK)なのかで補助対象の解釈が変わりますが、これはどうも戸籍法のようです。

東京都特定不妊治療費助成の概要

>対象者「法律上の婚姻をしている夫婦であること。(事実婚は対象になりません。)」

夫婦別姓を選択することのデメリットには不妊治療費助成が受けられないというデメリットもあることがわかりました。

その他には、墓はどうするんだ(墓に記される姓は通常一つ)という話もあります。氏名を全て表記したり夫婦連名すればいいと思うのですが、それだとお寺は墓地を貸してくれないかもしれませんね。

ちなみに、私の家の場合、○○家の墓には長男とその妻しか入れないことになっているので、次男である私には用意された墓はありません。これは地方の風習によると思いますが。


ちょっと脱線した話を元に戻しますが、夫婦別姓を選択するには通常と比べて多大な労力と費用が必要になると言えます。ちょっと見方を変えると、国が用意した方法から外れると様々なデメリットがあるので夫婦別姓なんて選択はやめて国に従いなさい、という側面もあるんだと思います。

こういうのは果たして「平等」 と言えるのでしょうか。

ちょっと真面目な四方山饅頭日記でした。


追記) このブログを書くにあたって夫婦別姓に関わるような記事を幾つか見ましたが、夫婦別姓が導入されると別姓が強制されるって論調が多いように感じました。

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